ロングビーチからUbarを利用して一路アナハイムを目指しました。 約40分くらいで醸造所に到着。 すぐにオフィスに向かい、プライベート・ブルワリーツアーをしてもらいました。
こちらは2008年創業の比較的新しいブルワリーで、ハイアルコールやサワー等をバレルエイジすることに力を入れています。
まず最初に案内してもらったのがブルワリー。 写真にあるシステムは3バレルのパイロットブルワリー。 ロコビアのシステムより若干小さいですが、ほぼウチと同じサイズでパイロットをおこなっていると言うことでその規模が想像できるかと思います。
特に目を引いたのがこのタンク。 単なる発酵タンクではなく、イーストを培養するためのタンクだそうです。 高比重のビールを沢山造っているためイーストにはかなり気を使っているとのことでした。
続いて案内してもらった別棟がバレルを保管するための建物。 バレルが積まれている様は圧巻です。 ここで1年〜2年くらい寝かせた後、いくつかの樽をブレンドして瓶詰めされるとのことです。
パッケージングラインは一昨年に新しい設備を導入したとのことですが、それまでは日本でもお馴染のメヒーンを使っていたそうです。
ひと通り案内してもらい、テイスティングルームへ。 まだ日が高いうちからビールファンすでに沢山来てビールを楽しんでおり、外にはキッチンカー(アメリカではフードトラックと言うらしい)も出ていました。
以下、飲んだビール
・Marzipan Black Tuesday (18.9%)
紹興酒の様な熟成した香り。まろやかな口当たりでアルコールをほとんど感じさせない。 バーボンバレルインペリアルスタウトにアーモンド、チェリー、バニラビーンズを入れてあるらしい。 (招待された会員限定メニュー)
・Tart of Darkness Cherries and Vanilla 2016 (7.4%)
スパイスの香り。酸味がとても強い。チェリー感はあるがバニラは感じられない。 オーク樽で寝かせたサワースタウトでチェリーとバニラビーンズが入っているらしい。 (会員限定メニュー)
・Chronology (16-17%)6〜24か月の飲み比べ
6か月…コーヒーのようなテイストが若干有り。すでにエイジング感が結構出ている。
12か月…6か月よりも熟成感が増している。コーヒーっぽさは弱くなりキャラメルのようなモルト感が出ている。
18か月…かなり紹興酒の様なアロマ。少し酸味みたいなものも感じた。
24か月…ほとんど紹興酒。後味の酸味も強くなっており、同時にモルトの複雑さも出てきている。
(会員限定メニュー)
・Sour in the Rye w/ nectarines (7.8%)
「American Wild Ale with Nectarines」と書いてあるが、ウメのように感じるのがネクタリンか? ライの感じはわからない。
・Wee Heavy Coconuts (13.5%)
ココナッツの香りが良く出ており、飲んだ時の噛み応えのある感じがさらにココナッツフレーバーと良くマッチしている。 バレルエイジのウィへヴィにココナッツとスパイスが入っているらしい。