続いてジェシーさんがアポイントを取ってくれたGreen Flash Cellar 3に向かいました。
ソラナビーチから内陸に向かって30分くらい行った山の中の工業団地みたいなところにCellar 3はありました。
ここは日本でもお馴染のGlreen Flashがバレルエイジやサワービールを専門に造るために建てた施設とのこと。
専門に造ると言っても醸造設備はなく、メサにある自社工場で発酵を終えたビールをこちらに持ってきて、ここでバレルやフォエダーに詰めてエイジングやサワーリングをして、最後にパッケージングまでやっているそうです。
中にはテイスティングルームも併設してあり、ここで造っているバレルエイジやサワーの他、Green Flashの製品や近い関係にあるらしいAlpineのビールも飲めるようになっていました。
15:00からツアーの予定でしたがちょっと早めについたので、時間になるまでまずはテイスティング開始。
さすがに強いビールが多く、ツアーが始まる前にダウンしないようセーブしながら飲みました。
10種類以上飲んだところで時間となりツアー開始となり、テイスティングの続きは終わってからとなりました。
サービングカウンターの後ろにのバレルが並んでいるところからツアーはスタート。
グリーンフラッシュでは3,000個以上のバレルがあるそうで、その一部がここにあるようです。
フォエダーは全部で4基。
それぞれ発酵させる酵母が違っていて、フランダースレッド用やブレタノマイセス用等分けているそうです。
フォエダーやバレルで熟成させたビールは、一度ファーメンターに移して、そこでコンディショニングやカーボネーションをして瓶詰めラインに送られるとのこと。
こちらが瓶詰め用のラインで自動で打栓まで行なわれるそうで、コルカーやワイヤーを巻く機械もありました。
ザックリとツアーをしてもらってから、再度テイスティング。
結局全部で14種類くらい飲みました。
以下テイスティングメモ。
・Natura Morta w/ Boysenberry
赤ワイン樽で寝かせたスパイスエールにボイズンベリーをつけたもの。
ブレタノマイセス感が良く出ている。
・Natura Morta w/ Blackberry
同じビールのブラックベリー版。
少し薄めに感じる。
・Natura Morta w/ Raspberry
同じビールのラズベリー版。
ラズベリーの感じが良く出ている。
・Sauvage Blonde
赤ワイン樽で寝かせたサワーエール。
単調な酸味でなく色々な酸味が感じられる。
・Dry Hopped Fresco
フルーツのベースビールにドライホップをしたもの。
ホップが良く利きその分酸味が軽く感じる。
・Oculus Sauvage
ベルジャンIIPA。
イーストの香りで少々酸味。
ホップはIIPAと聞いて期待するほどは利いていない。
・Baroque Belgique
ベルジャンPAにブレタノマイセスを加えたもの。
非常に良くブレタノマイセスの感じがビールにマッチしている。
ベースビールは何となくわかる感じ。
・Divine Frumento
バーボンバレルで寝かせたトリペル。
バレルの香りが強烈。粘度が高く甘い。トリペルにしては重い感じ。
・Eloquent Belgique
ベルジャンスタイルBlack Aleとのことだがあまりベルジャンぽくない。
ロースト麦芽が強い。
トラピスト酵母使用とのこと。
・Silva Stout
バーボンバレルで熟成したスタウト。
バーボンバレルの香りが強烈。
しかしほとんどエイジング感がなくフレッシュに感じる。
・Lustrous Frumento with coffee
アイスコーヒーの原液を飲んでいるような感じ。
物すごく濃厚なコーヒーという感じ。
バーボンバレルの感じは相対的に弱い。
・Passion Fruit Kicker
フルーツの香り。ウィートベースで非常に飲みやすい。
・Nelson (Alpine)
ゴールデンライIPA。
ネルソンソービンの香りが良く出ている。
ライの感じも少々感じる。
・HFS
パッションフルーツのようなホップ香。
ドライで若干の渋味。
シトラ、シムコ、モザイクを使用とのこと。