いきなりメイン・イベントであるHill Farmstead Breweryです。
最近になってバーモントに行くなら絶対行けと言われていたのがこのHill Farmsteadブルワリーでした。今回の旅行で日程的に行ける日にちは月曜日しかなかったのですが、ホームページによると「We are NOT open to the public on Sunday, Monday and Tuesday!」となっており見学は難しいかなと思ったのですが、パブリックでくプライベートなら開けてくれるかもと、だめ元でコンタクトを取ったところ快く見学を許可してくれました。
今日はちょっと行程が長いので早めに出発することに。遅くとも9:30には出られれば良いかなと思い9:00集合としたところ、予想に反して9:00に全員集合。早速Hill Farmsteadを目指しました。予想では小一時間で着くかなと思っていたのですが、1時間30分かかるとのこと。道路状況もわからないので二時間はかかりそうな気配です。
まずは国道89号線を南に向かいます。ハイウェイなので快調に飛ばしていると降りるタイミングを逸してしまいそうになりましたが、なんとか無事に高速を降り、Stowe方面に向かいます。Stoweを通り超してさらに進むといよいよ山道。路肩に雪が残ったりしているので注意深く進むと、途中から舗装がなくなり泥道に。「こんなところに本当にあるのか?」と思いながらしばらく進むと、雪原の中にポツンとHill Farmsteadの旗が貼られた建物が見えてきました。
建物に近づくとトラクターのエンジンがかけっぱなしで置いてあり、誰かいそうな気配です。しばらくいると中から人が出てきたので、聞いてみたところコンタクトを取っていた人はいないとのこと。しばらくして帰ってくるまで、この人のに案内してもらいました。
最初に案内してもらったのはファーメンターが置いてある部屋。ここではファーメンターの他、バレルや瓶詰め機等も置いてありました。バレルエイジのビールに関しては、他の建物にも置いてあるとのことでした。
続いてモルトの部屋に。ここはメインの建物の隣の建物にありました。ベースモルト以外のスペシャルティモルトが数多く収納されており、ここに置いてあるミルで挽いてから仕込み部屋に運ぶとのこと。ベースモルトは仕込みの部屋においてあり直接投入するとのことです。
最後に醸造兼タップルームを案内してもらいました。この辺りでコンタクトを取っていたShaunさんが戻ってきて、案内を続けてくれました。設備は2,000Lの設備とのことで、ボイルにはなんと直火(ダイレクトファイヤー)を使っているとのこと。スチームだと取り回しが大変と言うのが理由だそうですが、この直火がビールの特徴を造っている可能性も否定できません。モルトはオーガーを使って投入するようになっていたのですが、ミルは無く、スペシャルティモルト以外はクラッシュしたモルトを使用しているとのことです。
一通り見学し終わったところでお土産だけ売ってもらえるかなと思ったところ、なんとテイスティングもさせてくれした。タップは全部で5本ありましたが現在繋がっているのは4種類とのことでその全部を飲ませていただきました。以下、テイスティングノート。
・HARLAN (IPA 6.5%)
甘いアメリカンホップの香り。フレーバーもホップが強い。後味は意外とすっきりしているがやはり高IBU特有の渋みがある。ボディは軽めで飲みやすい。
・ABNER (Imperial PA 8.0%)
ホツプの香りで背後にモルトの香り。モルトのフレーバーが支配的でホップの苦みはあまり感じない。後味はかなりスムースに感じる。アルコール感もかなりある。
・JAMES (Black IPA 7.1%)
ホップアロマは他のホッピーなビールに比べて弱い。ローストモルトのフレーバーが強く、その後にホップフレーバー。後味はモルティで渋みはほとんど無し。バランスがすばらしい。
・EVERETT (Robust American Porter 7.5%)
ロースティモルトの香り。モルティでローストモルトのフレーバー。アルコール感も結構ありウォーミーな感じ。
お土産をいっぱい買って帰ろうとしたところ、つい先日、うしとらのルークさんが来て一緒に仕込んだIPAの話になりました。今回のIpAはアルコール度数も低いので日本には出荷しないとのことで、醗酵中のビールを飲ませてもらいました。ドライホッピングをしてから一週間程度のビールとのことでしたが、ちょっとメモっておきました。
・IPA(シトラ・醗酵途中)
シトラホップの香り。少々スパイシー。モルトのフレーバーとホップのフレーバーがちょうど良くバランスしている。少々渋いがマイルド。ドライホッピング中とのことで炭酸はほとんどなくフラット。
2013年03月25日
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