2016年01月14日

2016年1月の勉強会

今年初めてのテイスティング練習会に参加してきました。 8月の事故以降も直後の9月を除いて毎月参加してきましたが ブログ更新が滞ってしまいなかなか紹介できずにいました。

さて、今回のお題目は「ゴーゼ」。 塩を使ったビールとして知られているけれどマイナースタイルです。 その歴史は長く中世にはすでに飲まれていたとの記録があるそうですが、第2次世界大戦後に急速に衰退し1960年代に一度滅んでしまったとのこと。 これが1980年代に復活し今日のクラフトビールブームで再発見され、ちょっと前からアメリカではかなり流行っているスタイルとなっています。

目白田中屋にゴーゼを買いに行ったところ、なんと5種類のゴーゼが販売されていました。 今回はそのうちの3種類をピックアップしてテイスティングしてみました。

201501gose.JPG

左から Stillwater Artisanal - MoneyTree$Stillwater Gose Gone WildPrairie Flare。 ドイツのオリジナルに近いものはひとつもなく、全てアメリカのクラフトビールでした。

参加者が5人とも殆ど飲んだことのないスタイルのため、 BJCPのスタイルガイドラインを読んだだけでのテイスティングとなり、 未知のスタイルをテイスティングする祭の良い練習となりました。

以下、テイスティングノート。 「点数」はFB担当が付けた点数、「平均点」は参加者(5人)の平均点です。 (どちらも50点満点)

Stillwater Artisanal - MoneyTree$ (点数34、平均点35)
モルトの香りと背後にホップの香り。シトラスの弱い香りもあるがコリアンダーは感じられない。 持ちの良い細かい泡だが大きくはない。発泡性。無濾過の割りには透明度が高い。 レモンのようなフレーバー。 爽やかな酸味と少々の塩味を感じるがしょっぱいほどではない。 酸味とモルトのバランスが良い。 ボディはミデアムライトで強炭酸。 良くできた爽快なビールだが、スタイル的にはホップキャラクターが出ている点、コリアンダーが感じられない点が残念。

Stillwater Gose Gone Wild (点数30、平均点32)
強いホップアロマと背後に甘いモルトの香り。少々イースト臭があり爽快感を損ねている。 色は薄く、ほど良い濁り。細かく持ちの良い泡だがヘッドは小さい。 酸味が強くホップキャラクターも強く感じ、フィニッシュにも酸味が残る。 塩は感じられない。 ボディはミデアム程度。高炭酸。 ホップが利き過ぎている点がスタイル的に外れているが、爽快感は逆に増しているように感じる。 コリアンダーのキャラクターが感じられない。

Prairie Flare (点数34、平均点32)
甘いピルスナーモルトの香り。フルーツの香りも感じる。 少々スパイシーなホップに似た香りも感じられるが、コリアンダーとは違うように思う。 乳酸由来の酸っぱい香り。 かなり大きなヘッドだが、泡はきめ細かく持ちも良い。少々濁りあり。 モルティなフレーバーに塩っぽい味。酸味は控えめでバランスが良い。ホップは感じられない。 ミデアムボディで高炭酸。 全体的に少々爽快感に欠ける。

どれも酸味が利いた爽快なビールで、料理にも会いそうな感じでした。 しかし今回は3本ともスタイルガイドラインにある「コリアンダー」が感じられませんでした。 それもその筈か?3本とも純粋なゴーゼではなく、 それぞれ「ゴーゼスタイル・セッションIPA」「ゴーゼ+ワイルドイースト」「ゴーゼ+フルーツ」 とのこと。 この辺がアメリカのクラフトらしく面白いと思いましたが、純粋なゴーゼを飲むと言う課題ができてしまいました。
posted by FB担当 at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング
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