
ミカンと言ってもこれから使うのは丸ごとミカンではなく皮を乾燥させたもの。 いわゆる陳皮というヤツです。 筑波山で売っている七味トウガラシにはこの陳皮が使われているそうです。
さてこれをビールに使うのですが、このままでは香りの付きが弱いので粉末状にしました。 この作業がなかなかの重労働。

写真のように1リットルのタッパーに入れてようやく100gです。 これまでスーパーセゾンを造るときに使っていたイワタニミルサーだと、 大容器ですら250ml程度しか入らないので最大で25gしか挽けません。 (実際にはその半分くらいの10g程度が限界) しかも連続運転ができないので、途中でモーターが止まったりしてストレスフル。 以前オレンジピールを1kg挽いた時には数時間かかりました。

そこで今回は新兵器を投入。 「粉ひき兄ちゃん」と言うふざけたネーミングですが実力は折り紙付き。 容量こそそんなに多くはないもののタッパーの半分50gは十分入りました。 これだけでもミルサーの実質5倍。

凄いのはこの状態になるまで20〜30秒ほどで済んでしまうこと。 100gなら出し入れも含めて2分程度で完了です。 さらに連続運転も可能なので次から次へと挽くことができ仕込みの片手間に挽き終わりました。

挽いた「福来みかん」(の皮)は香り付けのためにワールプールに投入。 ビールをファーメンターに送り終わった後のワールプールには所々に「福来みかん」が残っていました。 (黄色っぽい粒がそれです)
出来上がった製品は来月7月24日から三日間行われるつくばクラフトビアフェストでお披露目の予定です。 (「粉ひき兄ちゃん」の展示はございません。念のため。)
どんな製品になるのか楽しみです。