今回のポートランド訪問のメインイベント、オリジナルビールの仕込です。
オリジナルビールの仕込みとは言ってもロコビアとのコラボと言う訳でなく
呼ばれたのは昨日合流したビア友の考案のビールを造る醸造。
もともとビールに詳しい彼が日本とオレゴン州の友好のシンボルとしてポートランドでビールを造ることになり、折角の機会なのでご一緒させて頂いたという経緯です。
そういう経緯もあり、出来上がったビールは10月にポートランドで行われる
プロの醸造家と一般の人とのコラボビールを集めたPro/Amイベントで
お披露目される予定です。
(このイベントにも行かないとならない様な…)
仕込み場所は昨日ランチを取ったアランさん所有のZoiglhausではなく、
掛け持ちでブルーマスターを務めるもう1軒のPintsで行われました。
目の前にライトレールが走るポートランドの町中にあるブルーパブで
朝7:00〜昼頃まではコーヒーショップ、その後はビールも提供する
ブルーパブとして営業しています。
ここは3.5bblの仕込釜で発酵槽が7bbl。
そのため2バッチ仕込みを行います。
古いイングリッシュエールを造るための設備なので、醸造の仕組みを理解するのにとても良い教材とのことで、最初のバッチをアランさんが造るのを見て、2バッチ目を彼が造るということになりました。
ここも他の醸造所同様、1階部分と同じだけの地下部分があり
そこに貯酒タンクや原料等が置いてありました。
写真の手前に見える貯酒タンクには温水を流すホースが巻いてあり、
タンクを温められるようになっているとのこと。
このタンクで乳酸発酵もやるそうです。
7:00に集合して軽く打合せをしていよいよ醸造開始!
水質調整のための塩の計測から、ホップや麦芽の計測、
出来上がった麦汁の比重測定など、通常ブルワーがやる仕事をひと通り
素人にやらせるという大胆さにも驚きましたが、
それを見事にこなしていたビア友にも驚きました。
FB担当は横で見たり写真を取ったりしていただけなのですが
それでも色々と勉強になりました。
一度ブルーマスターを丁稚奉公させてやりたいと思いました。
熱源が電気のためマッシングが終わってから煮沸が始まるまで
2時間暇な時間があるとのことだったので
ダウンタウンでショッピングでも出来るかなと思っていたのですが、
10月のイベントを主催するフリーペーパーの取材が入ったり、
ランチの時間に持参したロコビアのビールの評価をしてもらったりしていたら
あっという間に終了してしまいました。
その後2バッチ目の仕込みを行い、これが終了した時点で残りはアシスタントブルワーに任せ、
我々の仕事は終了となりました。