2015年06月15日

スプリングバレー東京

代官山にできた話題(?)の「スプリングバレー東京」に行ってきました。

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ここのところ大手ビール会社のクラフトビールへ参入が相次いでいますが、4月にキリンが東京は代官山にオープンしたブルーパブがここ「スプリングバレー東京」です。 代官山と言うと「東京ラブストーリー」(古い!)が真っ先に頭に浮かんでくるFB担当ですが、代官山だと認識して行ったのは今回が初めてのような気がします。

代官山駅から歩いて数分で「スプリングバレー東京」に到着。 到着したのは20:00過ぎでしたが結構並んでいる人がいました。 代官山の麓に住んでいるM氏が予約しておいてくれたお陰で並ばずに入店。 ちなみに予約はインターネットでできるので地元民でなくてもOKとのことです。

メニューを見ると定番ビールは6種類。 どれを飲もうか迷うところですが初めてなので「ビアフライト」を注文することに。 これは『6種のビールをテイスター(120mlミニグラス)で全部楽しめる』セットで1,000円とおトク感があります。

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運ばれてきたビールを見ると無濾過と言っている割りには濾過したようなクリアさがあります。 写真左から「496」「COPELAND」「Afterdark」「on the cloud」「Daydream」「JAZZBERRY」と色とりどりでキレイです。 ざっと飲んだ感じでは全体的にどれも甘めに造ってある感じでした。 少し甘めにして主力製品との差別化を図ろうとしているのかは分かりませんが、意図せずに甘い製品に仕上がっているとしたら技術的な問題だと思いました。 現場で取ったテイスティングメモは以下の通り。

「496」…ホップ香良し、モルト感もある。濾過したようクリアーさ。ホップが良く聞いているがIBUが45あるとは思えないくらいマイルドな苦さ。

「COPELAND」…ザーツホップのスパイシーな香り。ピルスナーの特徴が良く出ている。ボディはミデアム。こちらも無濾過と言うのにかなりの透明度。

「Afterdark」…ロースト香。少々スモーキーな感じもある。甘くチョコレート用な感じ。シュヴァルツとのことだがその割りには甘い。

「on the cloud」…柑橘系の香りで甘い。香りはネルソンソービンホップから来ているとのことだが、ボディの甘さもありグレープフルーツジュースのよう。スプリングバレー東京で醸造している製品とのこと。

「Daydream」…ベルジャンイーストの香り。背後に柚子の香り。軽めのボディだが後味は甘め。

「JAZZBERRY」…ラズベリーの甘い香り。ワインイーストを使用したとのことだがフルーツのフレーバーが強くその特徴は良くわからなかった。

造っているビールはほとんど全てラガーの様で低温で醗酵させるのが特徴のようです。 この他にもスペシャルビールがいくつか有ったのですが、ドライホップしたものはすでに終了していました。 残りの二種類も少し飲んでみましたがパッとした感じではありませんでした。

ビールを運んでくれた店員さんが「ビールの説明をしてもよろしいでしょうか」と言うのでお願いしたところ、かなりトンチンカンな説明に感じました。 同行者が色々突っ込んだら「アンバサダー」が詳しい説明をしてくれるとのことで呼んでくれました。 ビール解説ができる「アンバサダー」なる人も配置しているとはさすが大手だなあと感心していましたが、普通の店員さんよりは詳しいものの十分に満足の行く回答ではありませんでした。 醸造に携わっている人ではないので細かいところを知らないのは仕方のないことだと思いますが、「クラフト感」が強いとか弱いとか「クラフトビール」と言うものを理解していなさそうな言葉遣いにはちょっと疑問を持ちました。 うがった見方ですが、会社の方針として『ちょっとオフフレーバーでも加えて「クラフト感」を出しておけば十分』みたいなのがあるのかなと思ってしまいました。

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ビールもひと通り飲み終わって、あたりを見回すとお客さんもだいぶ落ち着いてきた感じでした。 入り口付近にあるファーメンターが目に入りました。 ステンレスのタンクとガラスのタンクがありました。 アンバサダーによるとステンレス製は250L、ガラス製は160Lとのこと。 ガラスの発酵容器は中の様子が見えて見た目には良いのですが、光がもろに当たるためスカンキーなビールになってしまうのが問題です。 その点を気にしているのか発酵タンクが設置してある部屋はイエローランプ(紫外線をカットする蛍光灯)を使っていました。 とは言えその部屋自体がガラス張りなのでどの程度効果があるかは疑問です。

良くも悪くもキリンが出したクラフトビールに対する答えの様なものが見られた気がします。 特にクラフトビールとは言えラガーを柱とした製品構成は大手ならではと考えることもできますがマスマーケットを見据えた戦略で、面白味に欠けてしまう側面も否めません。 他の大手は今後どういう展開を見せて行くのかもちょっと興味があります。
posted by FB担当 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと