2017年07月26日

EX NOVO

醸造が終わり、打ち上げを兼ねてEX NOVOに行きました。 今回最後のブルーパブです。

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今回の醸造イベントで日本人を呼ぶことを提案したオ州酒ブログのレッドさんによれば、 このブルワリーの特徴は“非営利”であることだそうです。 醸造所設立に掛かったお金やランニングコストを差引いた利益はどこかに寄付をするとのことです。

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中に入ると奥に醸造設備が見えました。 標準的な10bblsくらいのシステムでした。

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とりあえずサンプラーで全種類持ってきてもらいました。 以下メモ書き。

・ELIOT IPA
ホップの香り麦汁的な紅茶の香り。 ホップフレーバーが強く少々渋い。

・MEXICAN LAGER
ライムの香りで背後にグレインの香り。 グレイニーで柑橘っぽい。 後味に少々ピリッと辛いアクセントを感じる。

・DYNAMIC DUO IIPA
トロピカルフルーツ系のホップ。 ホップフレーバーが強くジューシーな感じ。 濁りあり。 ビンで飲んだよりもフレッシュ。

・CALTUS WINS THE LOTTERY
ピンク色の特徴的なボディ。 乳酸の香り。酸味も強く後味にベリーのようなフルーツ感。

・WHERE THE MILD THINGS ARE
麦茶と濃色モルトの香り。 モルティで後に少々酸味。

・COFFEE STOUT
ブラックコーヒーの香り。 チョコレートっぽいフレーバーと背後にシイタケの様な雑味を感じた。 モルティで甘くホップの渋味。

・BELGIAN DARK
イーストの香り。 少々酸味の香りとモルトの香り。 ダークフルーツぽい。 イースティでアセトアルデヒドっぽい。

・B.A. BELLY RUB
樽っぽい香りとスパイスの香り。 酸味が強くスパイシーなフレーバー。 温まり感あり。

・NEW SPIN IPA
ホップの香りが強い。 ホップフレーバーも強い。 渋味はあまり無い。 モルト感のある西海岸風IPAのセッション版と言った感じ。

・DOT THE O - KOLSCH ME OUTSIDE
フローラルなホップの香り。 グレイニーなフレーバーでホップキャラクターは弱い。 後味がクリーンでなくオフフレーバーっぽいモノを感じる。

・WHISKEY BIERE DE GARDE
ウイスキーの香り。 甘い口当たりでウィスキーのフレーバー。 複雑なイーストの香りと甘めのフィニッシュ。 強いアルコール感。

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2017年07月25日

Brew Day !

今回のポートランド訪問のメインイベント、オリジナルビールの仕込です。

オリジナルビールの仕込みとは言ってもロコビアとのコラボと言う訳でなく 呼ばれたのは昨日合流したビア友の考案のビールを造る醸造。 もともとビールに詳しい彼が日本とオレゴン州の友好のシンボルとしてポートランドでビールを造ることになり、折角の機会なのでご一緒させて頂いたという経緯です。 そういう経緯もあり、出来上がったビールは10月にポートランドで行われる プロの醸造家と一般の人とのコラボビールを集めたPro/Amイベントで お披露目される予定です。 (このイベントにも行かないとならない様な…)

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仕込み場所は昨日ランチを取ったアランさん所有のZoiglhausではなく、 掛け持ちでブルーマスターを務めるもう1軒のPintsで行われました。 目の前にライトレールが走るポートランドの町中にあるブルーパブで 朝7:00〜昼頃まではコーヒーショップ、その後はビールも提供する ブルーパブとして営業しています。

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ここは3.5bblの仕込釜で発酵槽が7bbl。 そのため2バッチ仕込みを行います。 古いイングリッシュエールを造るための設備なので、醸造の仕組みを理解するのにとても良い教材とのことで、最初のバッチをアランさんが造るのを見て、2バッチ目を彼が造るということになりました。

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ここも他の醸造所同様、1階部分と同じだけの地下部分があり そこに貯酒タンクや原料等が置いてありました。 写真の手前に見える貯酒タンクには温水を流すホースが巻いてあり、 タンクを温められるようになっているとのこと。 このタンクで乳酸発酵もやるそうです。

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7:00に集合して軽く打合せをしていよいよ醸造開始!

水質調整のための塩の計測から、ホップや麦芽の計測、 出来上がった麦汁の比重測定など、通常ブルワーがやる仕事をひと通り 素人にやらせるという大胆さにも驚きましたが、 それを見事にこなしていたビア友にも驚きました。

FB担当は横で見たり写真を取ったりしていただけなのですが それでも色々と勉強になりました。 一度ブルーマスターを丁稚奉公させてやりたいと思いました。

熱源が電気のためマッシングが終わってから煮沸が始まるまで 2時間暇な時間があるとのことだったので ダウンタウンでショッピングでも出来るかなと思っていたのですが、 10月のイベントを主催するフリーペーパーの取材が入ったり、 ランチの時間に持参したロコビアのビールの評価をしてもらったりしていたら あっという間に終了してしまいました。

その後2バッチ目の仕込みを行い、これが終了した時点で残りはアシスタントブルワーに任せ、 我々の仕事は終了となりました。
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2017年07月24日

飲んだボトルビール(7/16)

ホテルに戻って夕飯と一緒に飲んだビール。

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・Hopside Down IPL (Widmer)
ホッピーな香り。モルティな口当たりにホップフレーバー。 渋味とアルコール感あり。

・FRESG SQUEEZED IPA (DESCHUTES)
パッションフルーツのようなホップ香。 モルティな口当たりでホップフレーバー。

・INVERSION IPA (DESCHUTES)
少々草っぽいホップの香り。 アルコールの香りもある。 ホップキャラクターが強く渋味も強い。 全体的に甘く後味も甘め。

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Rogue Pilot Brewery

Cascadeのすぐ目の前にRogueのPilot Brewryを発見したので行ってみました。

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今さらRogueと言う気もしなくもなかったのですが、 結構ポートランドに来ているビア友曰く「初めて見た」とのことだったのと 前日のRogue Farmでは腰痛絶好調&運転のため舐める程度しか飲めなかったので 行って見ることに。 後から聞いた話だともともとはGreen Dragonというブルーパブだったそうですが、 それをローグが買って今の姿になったそうです。

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カウンターの横に醸造設備が見えました。 サイズはわかりませんがパッと見7bblくらいな感じでした。

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ゲストビールも含め40種類くらいのビールがありました。 以下飲んだビールのメモ。

・5 Hop Black
濃色モルトの香りだがチョコレートの様ではない。 少々ホップの香り。 シルキーな口当たりでホップキャラクターが来る。 後味はスムースだが僅かに渋味。 今回初めて飲んだカスケーディアンダークかも。

・Cold Brew IPA
コーヒーの香り。飲んでもコーヒ。 後でホップのキャラクタが少し出てくる。

・Honey Kolsch
クリア。グレイニーな香り。 グレイン的なフレーバーと弱いホップのキャラクター。 リフレッシング。 ローグファームで取ったハチミツを使用しているらしい。

・Belgian Golden w/ Rapsberry
ラズベリーの香り。 飲むとベルジャンゴールデンストロングの特徴が支配的。 アルコール感も強い。

・Marionberry Braggot
濃色モルトの甘い香り。 強いボディで甘味も強め。 ハニーの甘味が強い。

・PLOT TWIST PERRY CIDER
リンゴの香りで少々イースティ。 イースティなフレーバーでリンゴの味が強く濁ったサイダー。

・Younger's Special Bitter
モルトの香り。 背後にヨーグルトの様な香り。 少し酸味がある。 フラットでビターっぽくない。

・Straight Otta Newport IPA
草っぽいホップ香。 フレーバーもホップだが渋味は少ない。 濃厚なモルトのボディと高めのアルコール感。

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2017年07月23日

Cascade再び

合流したビア友のリクエストにより、再度Cascadeに行きました。

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今回の旅行中2回目の訪問です。 ここは種類が多いだけでなく、アルコール度強いので1回行ったくらいでは全種類は飲めません。 そんなこともあり,前回飲めなかったビールを中心に注文しました。 以下メモ。

・Tangerine Dream 2015
ブレタノマイセス香。 モルティでフランダースレッドを思わせる味。 後味はドライで複雑なイースト感が残る。

・Manhattan 2015
ベリー様の香りと色。 フレーバーもベリー感が強め。 ドライなフィニッシュでベリーの感じが残る。

・Sang Noir 2015
濃色モルトの香りがチョコレートの様。 ベリーの様なフレーバー。 後に酸が残る。

・Denal Hop Sour
草っぽいホップの香り。 モルティなフレーバーでホップの特徴は弱く感じる。 背後にオーク感あり。

・Sang du Chene 2015
甘いハチミツ的な香り。 酸味は強めで後に残る。 バレルエイジだけとのことだがフルーツのような感じがある。

・Crazy Novel 2016
オレンジの香り。飲んでもオレンジ。 酸味が跡まで残る。

・Portland Ale
カスケードが造る通常のエール。 ホップとモルトの香りでバランス的にホップ寄り。 甘めの口当たりで少々麦汁的。 ホップフレーバーは弱め。 バレルエイジのビールがすご過ぎて全く感動なし。

・Cascade IPA
ホップの香りと少々酸の様な香りあり。 スムースだがホップの渋味が来る。 草っぽさが後に残る。 これもバレルエイジのビールと比べると普通過ぎて感動なし。

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Great Notion

午後からポートランド市内のブルワリー巡り開始。 まずは話題のGreat Notionです。

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合流したビア友がかなりタイトなスケジュールのためポートランド市内で一緒に飲めるのが 本日と明日の夜しかないとのことで、出来るだけブルワリーを回ることにしました。 最初に行ったのがGreat Notionというブルーパブです。

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ここはポートランドでも最も人気のあるブルーパブのひとつだそうで、 グローラーは開店と同時に買いに来ないと買えないくらい繁盛してるそうです。 当然のことながら我々が到着した時間にはこの日の販売分は終了していました。

現在第2工場を建設中で、そこには缶詰めラインも作るそうなので 近いうちに缶でのめる日が来るとのことです。

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とりあえずサンプラーを注文。 オレゴン州の形のをしたお盆にのって出てきました。 以下、飲んだビールと感想。

・Grapefruit Zest
グレープフルーツの香り。 飲んでもグレープフルーツが強く後味に酸味。 乳酸の酸味がうまく融合している。

・3 Way IPA (2017)
モザイクホップ系の香り。 モルトの甘味とホップフレーバーで渋くない。 NE風IPA。

・Blueberry Muffin
焼いたブルーベリーとパンの香り。 飲むと酸味が利いており後にブルーベリーの味。 マフィンを連想させる香りで飲むとサワーというギャップが面白い。

・Farm Hard
ホップの香りが強め。 セゾンイーストの香り。 甘めのボディだが後味はスッキリしている。 セゾン感は弱い。

・Juice Box
パッションフルーツのような香り。 甘いモルトのフレーバーとホップのフレーバー。 バランス的には僅かにモルトが優勢。 少々アルコール感あり。

・Mandela (with Nelson)
ホップの香り。甘い口当たりとホッフのフレーバー。 少々アルコール感あり。

・Double Stack
濃色麦芽由来のチョコレートの用な香り。 ダークフルーツ。 メイプルシロップの焦げたようなフレーバーで後味に甘味が残る。 コーヒーとメイプルシロップが入っているらしい。

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2017年07月22日

Zoiglhaus

翌日の仕込の打合せを兼ね本格的ドイツビールのブルーパブでランチとなりました。

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今回のポートランド訪問のメインイベントは、ポートランドでビールを仕込むこと。 20年来のビア友が自身のレシピでここポートランドでビールを仕込むことになり、 なかなか無いチャンスと言うことで勝手に立会人となって参加させてもらいました。

ようやく主人公が午前中に到着。 空港に迎えに行った足で翌日の仕込を担当してくれるブルワーのアランさんが所有する Zoiglhausで打合せを行うことに。 勝手に立会人なので全然関係ない人と言われればそれまでなのですが、 ちゃっかりご相伴に与ってしまいました。

現在では少なくなってしまったそうですが、 ドイツの田舎では昔から協同醸造所で麦汁を仕込み、各家庭に持ち帰って発酵させ、 出来上がったビールを各家庭をパブとして持ち回りで開放して提供する文化があるそうです。 その協同醸造所をZoiglhausと言うそうで、店名はそこから取っているとのことです。

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仕込み設備は結構大きめの10bblシステム。 ドイツビールをメインに造っているだけあってデコクションも出来る3釜構成となっています。

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2017年07月21日

飲んだボトルビール(7/15)

帰りがてらスーパーで食材を購入して家飲みならぬホテル飲みしました。

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・FOUR (Upright)
セゾンイーストの香り。軽めのボディでイースティ。 軽くホップのアロマとフレーバーあり。

・Double IPA (BASECAMP)
草っぽいホップの香り。 カラメルの味とホップフレーバー。 アルコール度も高めで温まる感じあり。 ブラッドオレンジが入っているらしく言われるとオレンジのフレーバーを感じる。

・MIRROR POND PALE ALE (DESCHUTES)
モルティな香りとホップ。バランス的にはモルトだがホップのキャラクターもしっかり付いている。
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Rogue Farm

ローグのファームツアーに参加してきました。

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日本でもお馴染のローグ。 そのローグが農場を持っていることはあまり知られていないかも知れません。 FB担当が前回ポートランドに行ったときもすでに醸造所としてはそれなりの 規模でしたが、農場を持っていると言う話は聞きませんでした。

それがいつの間にか農場を持ち、そこで生産したホップやフルーツ、ハチミツ等を使ってビールを造り出した話を聞いて、一度は行っておきたいと思っていた場所でした。 佐倉は農業が盛んで新規就農者を支援している数少ない市町村であり、 その特徴を生かしたビールを造るためのヒントが得られれば良いなとも考えてました。

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Block 15 Brewry Tap Roomから40分くらい北上した、 ホップビルという集落(の隣?)にローグファームは位置しています。 地名からしてホップが沢山取れそうな場所です。 なんだかんだでギリギリの出発となってしまい、安全に自動車を飛ばしたもののトラクターに行く手を阻まれたりしながらもなんとかギリギリに到着。 すぐにファームツアーに参加しました。

ファームツアーではこの農場最大の目玉であるホップに関連した施設を回りました。 集合場所はホップ畑。 このファームを始めた経緯は2007年のホップ不足で 十分な量を確保できなかったことが大きかったとのこと。 すぐに準備を始めて2009年には栽培を始めたとのことです。 現在はかなりの量を栽培しているように見えますが、 全製品に使うだけの量は取れていないそうです。

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その後豚小屋をちらっと見た後、ホップの加工施設を見せてくれました。 収穫したホップを蔓ごと入れると自動的に毬花を分離し、 ベルトコンベアで乾燥室に運ばれ、 最後は写真にある大きな小屋に運ばれてベイル状(ホールホップを圧縮したもの)に 加工されるそうです。 ホップの加工部屋はオフシーズンにもかかわらずかなりのホップの匂いがしていました。 最盛期はすごい匂いになることは想像に難くないくらいでした。

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ツアーの後でファーム内をゆっくりと見学しようと思っていたのですが 腰痛が酷く歩く気が失せてしまい、自動車道の脇にあった蜂の巣箱と ブラックベリー畑だけ見て帰路につきました。 折角行ったのにとても勿体ない思いでファームを後にしました。
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Block 15 Brewery Tasting Room

ファームツアーまで少し時間があったので2マイル南にあるプロダクションブルワリーにも行ってみました。

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オーナーのNickさんの話によるとこちらのプロダクションブルワリーは 2年前にオープンした新しいブルワリーとのこと。 30bblシステムで缶詰めラインもあるようでした。 パブが9年前にオープンしたそうなので7年で第2工場を建設したことになります。 それだけ地元では飲まれていると言うことでしょう。

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土曜の午後ということもあってか、区画整理だけされた工業団地みたいなところに 建っているにもかかわらずかなりの賑わいでした。 パブでは置いていないサワー系のビールがあったのですが ビンにもかかわらず持ち帰りは不可とのことで少々ガッカリ。 クローラー(持ち帰り用ビールで缶に詰めたものを“グ”ローラーではなく“ク”ローラーと呼ぶらしい) があったので、先ほど飲んだケルシュをお土産用に詰めてもらってローグファームへ向かいました。

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posted by FB担当 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビール紀行